ジョグジャカルタの観光案内
ジョグジャカルタは、王宮文化が色濃く残る伝統に彩られたジャワ島の古都です。仏教やヒンドゥー教の渡来、イスラム教勢力の対応やオランダによる植民地支配など複雑な歴史を持つこの町には、中心部の王宮や周辺地域に点在するボロブドゥールやプランバナン寺院群など世界的な大遺跡があり、各時代の名残を今も見せています。また、ジョグジャカルタは物価が安く、ジャワ島各地への旅の起点としても人気の高いエリアです。
- アクセス
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- ジャカルタからガルーダインドネシア航空国内線で約1時間
- デンパサールからガルーダインドネシア航空国内線で約1時間
- その他国内線運行
ボロブドゥール
中部のケドゥ盆地に所在する大規模な世界最大級の仏教遺跡。インドから伝来した仏教が、南の果てのこの地で高度な芸術文化として開花し、ボロブドゥールはその偉大な石造遺跡の象徴として、世界にその名を轟かせています。
ジョグジャカルタから42km、ヤシの樹海が広がるケドウ盆地にそびえたっており、仏教美術最高の質と量を誇る壁画や回廊は、かつてジャワ島で花開いた仏教文化の成熟さを物語っています。
プランバナン
9世紀中部ジャワは、北部は仏教王国、南部はヒンドゥー教国のふたつの国に統治されていましたが、王族同士の婚姻により宗教の違いを超えて友好的に交流していました。
その融合文化の象徴の一つであるプランバナンは、およそ5km四方にわたって、いくつもの遺跡が残る巨大な寺院群。ヒンドゥー教の遺跡としてはインドネシア最大級で、仏教遺跡のボロブドゥールと共にジャワ島の仏教建築の最高傑作の一つに数えられています。
クラトン(王宮)
1756年、伝統的なジャワ建築様式で、美しいチーク材で手の込んだ装飾が施されたクラトンは、ジョグジャカルタを長年統治してきた王候の王宮で、現在もなお王族に使用されています。
内部には博物館があり、歴代スルタンが使用した家具調度品やクリスと呼ばれるジャワ独特の短刀、衣装、乗り物などが展示されています。日曜の午前中には伝統芸能も上演され、今も生き続ける王宮文化を肌で感じ取ることができるでしょう。