バリ島西部の観光案内
16世紀、バリ島で栄えていた王朝の一つジュンブラナがあった「ヌガラ」や、バリ島西部のほぼ半分を占める「西部国立公園」など、バリ島西部の観光地をご紹介します。
ヌガラ
16世紀、バリ島には8つの王国が栄えており、その中の一つジュンブラナ王朝があったのが、ここヌガラです。この地方最大の町ではありますが、町中には今なおドッカル(馬車)が行き交い、実にのんびりとした表情を見せています。いつもは静かなこの町も、7〜10月に開催される水牛レースのシーズン時だけは観光客であふれ、数少ないる宿泊施設も埋まってしまうほどです。
また、バリで唯一竹製のガムラン楽器「ジェゴク」が演奏される場所としても有名です。このジェゴクは、通常大小14台の竹製ガムランを使って合奏され、祭りの夜には2組のジェゴクの演奏合戦ムバランが行われます。この演奏目的でバリを訪れる観光客もおり、南部リゾートエリアやウブドなどからも観賞ツアーも出ています。ヌガラを訪れるなら、祭りの日程を確認してから計画を立てるとよいでしょう。
西部国立公園
バリ島西部のほぼ半分、約7万6,312haを占める西部国立公園は、その広大なエリア全体が自然保護地区に指定されたバリ島唯一の国立公園です。そのほとんどが500m級の山々の裾野に広がる熱帯雨林で、大草原、マングローブ林、そして珊瑚礁の海…と変化に富んだ大自然が息づいています。公園内は野生動物の宝庫でもあり、野生のサル、ブタ、シカ、ジャコウ猫などが生息しており、またバリだけに生息し絶滅危惧に瀕しているカンムリシロムクドリのジャラッ・プティをはじめとする約200種類の野鳥が飛び交っています。
その他、北西端の海岸の先にはムンジャンガン島という島があり、珍しいジャワ鹿の棲む島があり、ここではダイビングやシュノーケリングを楽しむこともできます。
公園内の大部分は許可なく立ち入ることはできないので、ギリマヌッから4km南へ下ったチュキッという村の西部国立公園管理事務所にて許可証をもらうことが必要となります。
ムンジャガン島
バリ島の北西部にあり、ムンジャガン島がある地域は、国立公園として保護されています。
また、ムンジャガン島は無人島ですが、鹿が多数生息しており、「ムンジャガン(鹿という意味)」の名はそのことに由来します。
島の周辺には美しいホワイトサンドのビーチがあり、豊富な珊瑚の水中探検としてダイビングやシュノーケルも楽しむことができるため、美しい自然に魅了された多くの人が再びこの地を訪れております。
シュノーケルの道具を船場で借りることができますので、ムンジャガン島の美しい自然を体験することをおすすめします。