スマトラ島の観光案内

地図：スマトラ島の観光案内

オラン・ウータンやスマトラ・タイガーが生息する熱帯雨林地帯

インドネシアの西端にあるスマトラ島は、古代サンスクリット語で“黄金の島”を意味するスワナ・ドゥイパという名前で知られてた熱帯雨林地帯。全長200km、幅30km、最大深度515mを誇る東南アジア最大の湖トバ湖や景観のよいブキティンギなど多くの観光スポットを有し、絶滅危機に瀕するオラン・ウータンやスマトラ・タイガーが生息する地としても知られています。

近年では温泉や世界トップクラスのゴルフコースなども整備され、観光客から“小さな楽園”と高く評価されています。

スマトラ島の文化について

パダン料理

辛い味付けに何十枚もの小さな皿に様々な料理を少しずつ配膳するユニークな方法が有名なパダン料理は、肉や魚をカレーなどのスパイスで煮込んだ料理を白米と一緒に食べるのが主流。インドネシア国内のいたるところにレストランがあるほど一般的な料理です。

パダン料理の発祥の地

写真：パダン料理

建築様式

パダンの伝統的な長屋には、通常10世帯以上の家族が住んでいます。巨大な木杭をベースに、急勾配のヤシのわら葺き屋根が乗せられた建造物には、釘は一切使われずロープと木製の杭だけで完成させる独自の建築様式が用いられています。

写真：建築様式

動植物

スマトラトラ

トラの中で最小の亜種で、スマトラ島の熱帯地域に唯一生息している、現存する亜種の中で最も南に生息しています。インドネシアでは絶滅危機から守るため、1995年よりスマトラトラプロジェクトを開始。野生での研究や保護活動などを行っています。

写真：スマトラトラ

スマトラゾウ

インドゾウ、セイロンゾウ、マレーゾウとともにアジアゾウの仲間であるスマトラゾウ。20年前までスマトラ島の全部の州で生息が確認されていましたが、現在ではほとんどの州で絶滅してしまっており、絶滅危惧種にも指定されています。

写真：スマトラゾウ

ラフレシア

ラフレシアは東南アジア島嶼部とマレー半島に分布する全寄生植物。多肉質の大形の花をつけるこの花は「世界最大の花」として知られ、大きいものでは花の直径が90cmにも達します。

写真：ラフレシア(世界最大の花)

世界遺産について

スマトラの熱帯雨林

世界第6位の面積を誇る島、スマトラ島の北西部のアチェから南東のバンダールランプンまでのブキット・バリサン山脈に広がっています。ここには、1万種ともいわれる植物が生育し、スマトラ・オランウータンなど多くの絶滅危惧種を含む200種以上の哺乳類、580種の鳥類が生息しています。

写真：スマトラの熱帯雨林

スマトラ島のアクティビティについて

サーフィン

西スマトラ

スマトラの最大級のサーフィンスポットの一つであるニアスは、島の西海岸の沖合にあり、目を見張るような波が起き、ハイシーズンには3.5メートルの高さまで達することがあります。世界のベスト10ウェーブにランク付けされています。

毎年、ここでは、ワールド・プロフェッショナル・クオリファイ・シリーズなど、幾つもの主要なサーフィン・イベントが開催されます。スマトラの中央海岸の沖合にある4島(南パガイ島、北パガイ島、シポラ島およびシベルット島)から構成されたムンタワイ諸島でも、同じようにチャレンジングな波が起きます。

写真：サーフィン